Dentition Predominance of pulp stem cells.

乳歯歯髄幹細胞の優位性

  • 前項で解説した通り、人由来の幹細胞培養上清は、代表例として「脂肪」「骨髄」「胎盤」「臍帯」「歯髄」から採取されますが、不死化幹細胞はなぜ歯髄幹細胞を採用するのでしょうか。

  • “ 歯髄幹細胞を採用する主な理由 ”

    • 保護されている

      歯髄は歯の硬い層に守られている細胞のため、遺伝子に損傷を受けにくいことです。優秀で良質な細胞が多く存在します。

    • 秘めた力

      また、歯髄の中でも乳歯を採用しているのは、若くこれから成長する力を秘めていることと、採取の際にドナーに負担をかけない倫理的な理由です。

  • “ ドナーのトレース ”

    歯髄を採取するドナーは、ウィルス検査を実施し健康が確認された小児です。採取経路も正確にトレースされており医療レベルで管理されています。
    一方で、市場流通の9割を占める脂肪由来のものは、主に脂肪吸引の廃棄物から採取されています。全てではないものの、多くはどこの誰のものだか分からない脂肪を由来としたものと言われています。

  • “ 安全性、信頼性、安定性、優位性 ”

    幹細胞は年齢と共に老化し、機能も劣化していきます。

    爆発的な成長(再生)力を持った小児の乳歯歯髄から採取した幹細胞と、50代の大人の脂肪から採取した幹細胞のどちらが優秀であるかは想像も難しくはないのではないでしょうか。

    安全性、信頼性、安定性、優位性 安全性、信頼性、安定性、優位性

    この乳歯歯髄から採取した幹細胞の中から、更に優秀な幹細胞(エリート幹細胞)のみを選抜した細胞を不死化したものが、不死化乳歯歯髄幹細胞です。