Three Stem Cell Challenges.
幹細胞の3つの課題
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幹細胞を使用したコスメが注目を集めていますが、実は、幹細胞(培養上清液)を美容商品に使用するうえで3つの大きな課題が指摘されています。
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品質が安定しないこと
幹細胞一つひとつの遺伝子には個体差があります。(同じ人の遺伝子であっても採取時期によって違いが出てくる可能性もあります。)
つまり、ものによって能力も異なるという事です。例としては、脂肪から採取した幹細胞は、その脂肪のドナーによっても異なるものですし、同じ人のものでも差があり優秀な細胞もあればそうでないものもあります。
結果、商品化した場合の品質が安定せず、同じ商品でも、ものによって効果に大きな差が発生してしまうケースがあるのです。
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量産できない可能性
医療への使用や化粧品の商品化には、大量生産を前提とする必要があります。
つまり、幹細胞の大量の確保が必要になってくるのですが、細胞は人から採取する必要があります。採取場所によっては、一定基準以上のものを大量に確保するのは事実上とても難しいと言われています。
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寿命がある
当然ですが、細胞は死んでしまいます。 化粧品に配合した場合、劣化と減少が進み、その効果は1ヶ月程で半分程になると言われています。生産時に能力の高かった細胞も、使用する時に既に死んでしまっていては使い物になりません。
培養直後にその場で使用するような医療現場や美容商品であればフレッシュな状態ですのでとても効果的と考えられますが、消費者の手元に届くのに時間がかかる小売り商品等の場合は、劣化や減少が進んでしまうと考えられます。
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